好きな本
この本、手にして以来、穴が開くほど見つめてる。 櫻井敦司読本
若かりし頃、ひどく感銘を受けた本。 ドストエフスキー『地下室の手記』。 付箋をつけたのは数年前読み返した時 以下、文庫背表紙より。 極端な自意識過剰から一般社会との関係を絶ち、地下の小世界に閉じこもった小官吏の独白を通して、理性による社会改造…
少々長いですが、新年のごあいさつとして以下、菊地成孔『スペインの宇宙食』より。 今、お正月の3日です。今日のメニューは、僕が作ったお正月メニューであります。僕の奥さんは壊れた電話やヴィデオを修理できる癖に、オムレツ一枚焼けないので、料理は僕…
私は菊地成孔さんの音楽も文章もファッションも大好きなんだけど、その中で特に好きな1冊をあげるとしたら、やはりこちらかと。 「スペインの宇宙食」菊地成孔 以下、Amazonから本の概要。 20世紀のカルチュアをリードするカリスマ、菊地成孔の爆発はここか…
初めて読んだのは、知人から借りた角川文庫版でした。 もう随分前のことで、どうして借りることになったのか覚えていないけど、そのときに初版だから丁寧に扱うようにと言われたことは覚えています。 それから何年後のことだったか、これまた覚えていないけ…
No sun, no shadows, no life, a dead cold "Ice" by Anna Kavan アンナ・カヴァン(1901年4月10日-1968年12月5日)はイギリスの作家。 亡くなる1年前の1967年に出版されたこの作品は彼女の代表作にあたり、翻訳版も数回にわたり刊行されています。 以下内…
終わり方が好きな本。 主人公 Chantal の年下の彼 Jean-Marc が彼女にかける、最後の一行がとても好き。 "Identity" by Milan Kundera / Linda Asher (TRN) 『存在の耐えられない軽さ』著者による本書は、なんだかとっても不思議な雰囲気が漂う作品です。 ど…
"i hate the internet" by Jarett Kobek 以下、本書あらすじ一部。 In New York in the middle of the twentieth century, comic book companies figured out how to make millions from comics without paying their creators anything. In San Francisco a…
『八本脚の蝶』二階堂奥歯 以下、帯文より。 「物語」を愛してやまなかった人が、あなたに読まれる物語になった。 圧倒的な感性、驚くべき思考の世界。 若き女性編集者が、世を去る直前まで綴り続けた、深遠で切実な心の記録。 さらに以下、ポプラ社HPより。…
『いない いない ばあ』松谷みよ子・文 瀬川康男・絵 以下、童心社HPより。 あかちゃんだからこそ美しい日本語と最高の絵を 松谷みよ子 1967年刊行当時、乳児向けの絵本は皆無に等しい時代でした。「本気で取り組んだあかちゃんの絵本が必要だ」と思いました…
『緑色のストッキング』阿部公房 帯文より 地上最初の草食人間誕生 ストッキング、ブラジャーなど、女性の下着を集めて歩く、哀れな中年教師の華麗な転身!藁パンを食べて白蟻エキスのジュースを飲んで・・・・・ ”新しい人類”の肉体と精神を持った彼は、幸…
「中原昌也 作業日誌 2004→2007」中原昌也 以下 boid.net より 映画と音楽と書籍と実人生のすべてがひとつになって、中原昌也の宇宙を作り出す。その混沌の中の希望と憎しみと愛とが織り成す日記=文学。 一方、そこに記されたDVD、CD、LP、書籍など、膨大な…