No sun, no shadows, no life, a dead cold
"Ice"
by Anna Kavan

アンナ・カヴァン(1901年4月10日-1968年12月5日)はイギリスの作家。
亡くなる1年前の1967年に出版されたこの作品は彼女の代表作にあたり、翻訳版も数回にわたり刊行されています。
以下内容紹介は、ちくま書房サイトから。
異常な寒波のなか、私は少女の家へと車を走らせた。地球規模の気候変動により、氷が全世界を覆いつくそうとしていた。やがて姿を消した少女を追って某国に潜入した私は、要塞のような”高い館”で絶対的な力を振るう長官と対峙するが…。迫り来る氷の壁、地上に蔓延する略奪と殺戮。恐ろしくも美しい終末のヴィジョンで、世界中に冷たい熱狂を引き起こした伝説的名作。
独特の世界観もさることながら、この作品の何が好きって、それは文章です。
読み始める前は難解な表現が続出するんだろうと想像していましたが、これが思いの外とても読みやすい英語で、なのに、、、なんだろ、、、なんて言えばいいかな、、、複雑な表現を使っていないのに物凄く独創的な小説で、とても惹きつけられるものがある。
SF小説、幻想文学、ディストピア、いろいろ言われる本書、私的には200ページ以下のパンチのきいた本が好きな方(私がそのひとり)、おすすめです。
そしてさらに私的にこの雰囲気に通じるのは、以前もうひとつのブログ「変幻自在ブックス」で取り上げたことがある”Indelicacy”の著者Amina Cain。
彼女が紡ぐ一切の無駄を省いた短いセンテンスには、とても力強さがあると思う。
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■ "Ice" by Anna Kavan
■「氷」アンナ・カヴァン著 山田和子訳